*1 同性家族/同性家庭...同性カップルと子供という構成の家族。おそらくsame-sex familyを訳したもので、中国語だけでなく日本語としても使われているのを目にしました。
*2 It's No Longer Just About Us; A Gay Dad in Taiwan Searching for Comforting Smiles | The News Lens International
動画を制作したのは、「公共テレビ」(PTS)の青少年向けニュース番組『青春發言人』です(毎週日曜17:00~17:30)。FacebookやYouTubeで見られるのは5分間のダイジェスト版だそうですが、公開されると大きな反響があったようで、同番組の他の動画と比べて視聴数やコメント数が桁違いです。
残念ながら中国語が分からないので、全ては理解できませんでしたが(しかも面白そうなところが読み取れなかった)、分かる範囲で内容を書き出してみます。
「我的彩虹家庭」
2018年
中国語字幕
約5分
・私は瑩瑩。13歳。
・姉の軒軒は14歳。
・ソウル・セラピスト(?)のママと琦琦が一緒になって、私たちは家族になった。
瑩瑩「琦琦のおかげで私たち家族は完成したの」
ママ (拍手)
琦琦「本当かー? 本心を言いなよ」
瑩瑩「琦琦のこと褒めたのに!」
ママ&琦琦 (笑)
・琦琦に初めて会ったのは小学1年か2年の頃。最初は男だと思った。
・3年生か4年生の頃、学校で性について学び、同性愛、異性愛といった言葉を知った。その時に初めてママと琦琦が同性愛と呼ばれる関係だと知った。
・ママと琦琦がどんな関係なのか、子供からも先生からもよく聞かれる。パートナー(伴侶)だと答えてる。
琦琦「そんなに聞かれるの?」
瑩瑩「聞かれるよ! みんな二人(両親)には聞かずに私たち(姉妹)に聞いてくるんだよ」
・親のせいでいじめられないかと聞かれるけど、それはない。むしろ好かれてる。
・5歳まではパパのところにいたけど、毎日叩かれたり叱られたりして、パパのところにはいたくなかった。パパのことは嫌いではないけど、パパとしていてほしい人ではない。
・琦琦は父親のような感じ。私たちを守ってくれたり、いろんな物を買ってくれたり、琦琦が来てすごく助けられた。
・(姉の軒軒)おばあちゃんとおじいちゃんの家で瑩瑩とテレビを見ていた時、突然おじいちゃんが琦琦を追い出そうと言いだした。だから、「琦琦が出ていったら私たちはどこへ行けばいいの?」と聞いた。琦琦はもう家族だから、彼女を追い出すのは私たちを追い出すということ。
・同性愛者に育てられたら子供も同性愛者になるなんてナンセンス。私たちは男の子が好き。
(このパートが読み取れなくて、なぜ笑いが起きてるのか分からなかった)
・世の中にはいろんな家庭があるのだから、私たちの家が変だとは思わない。家族で一番大切なのは愛情だと思う。互いが互いを思いやり、困った時には助け合う、それが家族。
この一家が出演した動画が他にもありました。
これは台湾で婚姻の平等を目指す団体が制作したもので、一人親家庭や国際結婚家庭、同性家庭といった“標準的”ではない家族にインタビューしています。
ここでも瑩瑩と軒軒が、「友達から変だと言われることはない。友達もママたちのことが好き」だと答えています。
また、インタビュアーに「未来に何を望むか」と聞かれ、琦琦がこんなふうに答えています。
「よく言うんですが、私たち家族は差別のない未来を生きているようです。もっと多くの人が、もっとたくさんの愛で本当の自分を受け入れていけば、私たちみんなで、その“未来”を“現在”に変えられるんです」
「平等的愛,一樣的家」
2018年
中国語と英語字幕
約4分
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