2017年1月26日木曜日

中国・スマホ会社Vivoの春節CMに同性カップルが登場

中国国旗の画像
1月28日は中国のお正月、春節です。帰省して家族や親戚が集まれば恋愛や結婚の話題も多くなるため、性的少数者や独身者にとっては憂鬱な時期でもあるようです。

今月、スマートフォンを製造する中国の企業「Vivo(*)」が春節向けのCMを公開しました。家族写真をテーマにしたコミカルなシリーズで、5本のうち1本「彩虹篇」では同性カップルが描かれています。
このCMはウェブ限定なのかテレビでも放送されたのか、詳しいことは分かりません。
* Vivoは去年、スマホの出荷台数で業界第2位に急成長した会社だそうです。

vivo照亮全家福(初四篇)|腾讯视频
vivo照亮全家福(初四篇)|Youku

セリフの部分を調べてみました。
舞台は初四(お正月4日目)の宴会の席。この家の息子が立ち上がり、「みんなに話がある。俺と小陈は…実は…」と2人の関係を明かそうとします。
突然立ち上がる隣の彼氏は「実は僕たち、みなさんと一緒に家族写真を撮りたいんです」と言っているようです。
最後に出てくるメッセージは、おそらく、「言えないことがあったとしても、重要なのはこのひと時を共に過ごすこと」というような意味かと思います。

この2人の関係は家族に受け入れられたという設定なのでしょうか? 実はあまり理解できていません。彼氏がうまくごまかしたようにも見えますが、彼氏は「全家福(家族の集合写真)」をみんなと撮りたいと言っています。子供が親指を立てるので、少なくともこの子は分かっているようです。撮影の時に肩を組んでいるのは、これくらいなら友達同士にも見えるのかな…?

こちらは全5話をまとめたバージョン。
おすすめは第5話の「別離篇」。娘の帰省最後の日、時間に追われながら家族写真を撮ろうとするも上手くいかないという可愛らしいエピソードです。おじいちゃんは「帽子なしでは写りたくない」というようなことを言ってるようです。
Vivo照亮全家福|腾讯视频
Vivo照亮全家福|Youku

《関連》
台湾では結婚の平等を求める団体の新聞広告にも春節バージョンが登場。
一組の男性カップルがそれぞれの実家で「彼女はいないの?」「結婚はまだなの?」と聞かれながら、いつか一緒に帰省することを夢見ています。
相挺為平權,全民撐同志|Facebook

《ブログ内関連ページ》
春節 中国の親がLGBTの子供に贈る短編映画
中国・スマホ会社の広告に出演するゲイの母親
中国と台湾の春節広告に今年も男性カップルが登場しています