英語字幕が付いていますし、字幕なしでもだいたい分かると思います。
主役の子の演技がチャーミングですよ。
内容を簡単に説明すると…
主人公がBenchの香水をして登校すると、憧れの男子生徒から「いい匂いがする」とほめられ有頂天に。
帰宅すると父親にも匂いに気づかれたので、「仲のいい女の子の匂いが移った」とごまかす。
毎日“女の子の香り”を漂わせて帰ってくる息子に喜ぶ父親、「勝者の匂いがするぞ」
憧れの男子生徒とは少しずつ距離が縮まっているように見えたが、香水の切れ目が縁の切れ目、肩を落として帰宅する。
心配する父親、「どうした?もう匂いがしないな」「いつあのことを話してくれるんだ?」
自分の部屋に入ると、机の上に新しい香水と父親の手書きのメモが置かれている。
「息子よ、おまえの秘密は知ってる。愛してるぞ」
英語字幕では「おまえの秘密は知ってる」という表現になっていますが、元のタガログ語では「嗅ぐ」(amoy)という単語が使われて、直訳すると「おまえの匂いを嗅ぎ取っている」=「気づいている」というような文だそうです。
細かいところでは、学校で一緒にいる友達もセクシュアリティを隠していないように見えるのが気が利いてると思いました。学校では自分自身を偽る必要もなく、仲間もいて孤立していない、という描き方はよかったです。
《参照》
・#LoveWins again in new Bench ad | CNN Philippines
・Bench Empowers LGBT, Promotes Respect, And Showcases Parents' Unconditional Love In A Tear-jerking 2-Minute Ad | RachFeed
Bench/は2015年にも「Love All Kinds of Love」というキャンペーン広告に同性カップルを登場させました。
Meet gay couple in controversial Bench billboard | ABS-CBN News
このCMも父親と息子という組み合わせ。たまたまかもしれませんが、やはり「受け入れてくれなさそうな人」という点がドラマティックでCM向きなのかもしれません。
《ブログ内関連ページ》
子供のセクシュアリティを受け入れる3人の父親。企業広告3種