アメリカの心理学系情報誌（？）『Psychology Today』の相談コーナーから紹介します。
答えているのは、バーバラ・グリーンバーグ(Barbara Greenberg)。青年期の若者と親の診療を専門とする臨床心理学者です。
なお、正確な翻訳記事ではないことをご了承ください。
質問
周囲の反響が恐くて、このことは誰にも話せません。うちの15歳の息子には仲の良い友達がいるのですが、その子は生まれてすぐ2人のゲイ男性の養子になった子なんです。
私としては、彼らがゲイでありたいのなら別に構わないのですが、息子には彼らのそばにいてほしくありません。息子にはゲイになってほしくないし、彼らの影響を受けてほしくないんです。男同士の愛情も見てほしくありません。当然、私は同性愛には反対しています。
私にはゲイの兄弟がいますが、うちの家族はもう何年も連絡を取っていません。父は、行いを改めるか出て行くかどちらかにしろと言い、彼は家を出てサンフランシスコでボーイフレンドと暮らしています。
息子にはなんと言えばいいでしょう？断固とした態度で、友達をうちに呼ぶのはいいけれど、友達の家に行ってはダメだと言うべきでしょうか？息子には絶対に私の兄弟みたいになってほしくありません。
あなたの忠告に従います。
回答
まず、私に相談してくれたことを本当に嬉しく思います。あなたの物事の見方について、とても心配しています。あなたはご兄弟のことで未解決の問題を抱えているようですね。お父様が彼のご子息を勘当したというのは痛ましい話です。親というものは子供を支え、かれらが奮闘し勝利するのをサポートしなければならないはずです。この件では、お父様が模範となるべきではないと思います。
次に、同性愛者の親たちは多くの場合、優秀な親ですよ。かれらは偶然に子供を持つということがありません。子供を養子にするために多くのエネルギーを注いでいますし、私が見る限りでは、非常に献身的な親である傾向にあります。
あなたは何を恐れているのでしょう？彼らがお子さんに性的ないたずらをすることでしょうか？性的ないたずらを行うのは異性愛者の身内や、親の友人である可能性の方が高いのですよ。
あなたは息子さんが、恋愛関係にある二人の男性を観察しただけでゲイになるかもしれない、と心配しているようですが、それはちょっとありそうもないです。十代の子がそんなに簡単に影響を受けるてくれるなら、私たちの子育てはもっと楽だったでしょうね。
実際には、息子さんは彼らから恩恵を受けているかもしれません。あらゆるタイプの多様性に対する寛容な考え方を学んでいるかもしれませんよ。
もちろん、息子さんはお友達の家に行くことを認められるべきです。
その親御さんたちをストレートかゲイかではなく、人格で判断してはどうでしょうか。言うまでもなく、異性愛者の親であることが健全かどうかを保証するわけではありませんよね。
I Don't Want My Teen Hanging Around Gay Parents |Psychology Today (2012)