イギリスの歴史あるLGBT団体「LGBT Foundation」では都市封鎖前後のホットラインの相談件数が去年の同時期に比べ2倍以上に増えたそうです。一方で支援する側は活動形態の変更を余儀なくされています。
LGBT+ helpline sees calls double as queer people fear being left with abusive families during coronavirus lockdown | Pink News (2020.03.27)
イギリスにアルバート・ケネディ・トラスト(AKT)という団体があり、LGBT+の若者のホームレス支援をしています。CEOのティム・シグスワース(Tim Sigsworth)は、こういう社会状況のなか、家族と一緒に隔離生活を送っている人は外部の支援が得られるまでカミングアウトの計画を中断すべきだと警告しています。ただでさえストレスの大きい状況でのカミングアウトは住む場所を失うリスクもあり、パンデミックの今、ホームレスになることは非常に危険だからです。
「今のような全く前例のない時期には親の反応は予測できません。親もあなた同様に大きなストレスを抱えている状況ですから、前向きな反応をしないかもしれません」Coronavirus: LGBT+ charity says young people should 'pause' coming out in lockdown | skynews (2020.04.04)
「私たちはみな自己隔離するよう言われています。脆弱な若者にとっていま最も危険な場所はストリートに違いありません」
AKTによると、イギリスのホームレスの若者(16~25歳)の24%はLGBT+に該当し、そのうちの77%がカミングアウトが主な理由でホームレスになったと考えているそうです。
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