2014年4月25日金曜日

12歳のゲイの息子を持つ父親へのインタビュー

文字画像「体験談」
前回、「大きな目標でいじめを乗り越える12歳の少年」で紹介したマーセル・ニアガード(Marcel Neergaard)君の父親、マイクさんのインタビューを一部紹介します。
マイクさんはテネシー州オークリッジ国立研究所で働く数学者です。ちなみに母親は専業主婦で、マーセル君によると、テレビはニュース番組しか見ず、世の中で起きていることを全て教えてくれる情報源なのだそう。
インタビュアーは、地元テネシー州のゲイの活動家ゲイリー・エルジン(Gary Elgin)さんです。なお、正確な翻訳記事ではないことをご了承ください。

Mike Neergaard at the Lavender Table with Gary Elgin |YouTube (2013)

---以前お会いした時、私が言ったことにあなたは少し不服そうでしたね。私は、あなた方ご夫妻が(多くの親とは)まるで違っている、非常にユニークな子育てをなさっていると感じたんです。こんなにも意識の高いお子さんを育て、しっかりサポートしていらっしゃる。

マイク:私たちはそれほど違っていないと心から望んでいます。自分の子供のありのままを受け入れ愛することが特殊だとしたら、それはとても悲しい意見ですし、真実でないと心から願います。

---しかし現実問題として、親が子供を勘当したり距離を置いたりする現状がありますよね?

マイク:そうした親たちに何か言えるとしたら、これは学びの機会だということです。(同性愛に)理解のない文化で育ち、大人になる過程で多くの嘘を教えられてきました。でも今なら、同性愛とは本当はどういうことか学び、子供への愛情を示すことができます。あなたが敬虔なクリスチャンならば、これはキリストの愛を示す機会です。
子供たちに何か言うとしたら、(自分を否定するような言葉を)信じるな。君はそのままで素晴らしい。何も間違ったことはしていない。自分自身であることは間違いではない。君は君のままでいい。

---昔からそういう考えや気持ちで育てられてきたんですか?

マイク:いいえ。自分自身、学ばねばなりませんでした。私の母はここ東テネシーで生まれ育ちましたが、生涯にわたり、懸命に努力したにもかかわらず、人種差別の最後のひと握りを捨て去ることができませんでした。意地悪な人ではなかったし、そうなりたいわけでもなかった。それでも完全に解き放つことはできなかったんです。私もそんな母の家で育ちましたから、人や世の中の仕組みを誤解したまま育ってきました。しかし、ありがたいことに自分で学ぶことができ、人をありのまま受け入れることを学べたんです。

---(いじめをなくすために声を上げる)マーセルにどれだけの責任がのしかかっていると考えていますか?

マイク:
いくらかは責任がのしかかっています。でも、マーセルは頼もしいことに多大な責任を引き受けていると思います。マーセルは大きな心で、自分自身を肯定するためだけでなく、他の子供や大人、より押しつぶされそうになっている人のために立ち上がりたいと思っています。「君のためにも戦おう。君が声を上げられないなら、僕がいる」と。

---性的な事柄は家庭の中でだけ話されるべきだと思いますか?

マイク:ふたつの答えがあります。まず、性的な事柄は家庭の中でだけ話すべきことではありません。私たちのコミュニティ全員が子供たちにセーフセックスは重要だと教えるべきですし、恋愛の問題に感情面でどう対処していけばいいか話すべきです。それは苦しい成長過程の一部ですし、時には親以外の相談相手が必要です。親に話すというのは気まずいものですから。
もうひとつ、時に人はゲイであること、レズビアンであること、トランスジェンダーであることを「性的」なことだと勘違いします。それは違います。マーセルはまだ11歳です。彼は性的な存在ではありません。でもゲイなんです。

---彼が、バイセクシュアルかもしれない、と言ったことについてどう思いますか?

マイク:彼には気持ちを整理する時間がたっぷりあるでしょう。私にはなんの違いもありません。もし明日、あるいは4年後になって、「パパ、僕はストレートなんだ。」とか、「私は女の子なの。」とか言ってきたとしても全く構いません。マーセルを抱きしめて、「ありのままのお前を愛しているよ」と言ってやります。

---あなたへの批判に対してはなんと言いますか?

マイク:私への批判に対して言うことは特にありません。かれらが何か言いたいと言うなら私は対話を拒みませんが、かれらに応え、説得する必要は私にはありません。家族を愛し、子供たちを支えていればそれで充分ですから。

---(署名運動やマーセルが世間の注目を集め、)あなたたち家族にはかなりの「悪評」も立ちました。ヘイトメールや、おそらく電話でも、中傷や批判が寄せられていますよね。それらは家族にどう影響しましたか?

マイク:誰かの心の中にこれほどの憎しみがあり、私たちの不幸を願っているかと想像すると、少し怖くなることもあります。しかし、マーセルが自分の立場を表明したように、私たち家族もそうします。本名を名乗り、住所を明かし、私たち自身の姿で立ち上がります。「私たちのところへ来て、愛とは何か尋ねてください」と。それが私たちの家族としての態度です。マーセルと共にあるということです。

《関連リンク》
マーセル一家のFacebookページ
マーセルのYouTubeチャンネル
A Heartfelt Breakup Letter to Tennessee: This Is Why I'm Leaving |The Huffington Post (2015)

《ブログ内関連ページ》
大きな目標でいじめを乗り越える12歳の少年